店のなかは薄暗くて、あやしい人形や骨董品がびっしり並べられていた。


「奥の椅子にかけてお待ちください。」


そこにはすでに、残りの4人が座っていた。


「あんたはなんでここに来たの?」

隣の席のギター少女が話しかけてくる。
近くで見ると、目のまわりがメイクで真っ黒だった。


「友だちの付き添いです。あなたは?」


「あたしはぜったいに今のバンドでメジャーデビューしたいんだ!
だから最後まで残ってみせるよ」



そう言って笑った彼女はよく見るとかわいい顔だと思った。



「ひとり目の方」



気づかないうちに、いつの間にかカーテンの向こうには"テレサ様"がやってきたようだ。