マリはしばらくぽかんと固まっていた。

あたしも驚きのあまり動けずにいた。


「さ、はやく。
テレサ様がお呼びです。」


あたしはそのスーツの男に、半ば引きずられるようにして店に連れて行かれた。



「マ、マリー!!!」

「つぐみー!
待ってるからねー!」



マリは泣きそうだったけど、精一杯あたしに手を振り続けた。




こうしてあたしはその5人に選ばれてしまった。