"好きだよ" ずっと、そう伝えて欲しかった――。 「優里奈!」 「あ、おはよう美桜里」 朝っぱらから元気な美桜里の声に振り向く。 「昨日、一緒に帰ったでしょ!?進展は!!」 ……第一声からそれですか……。 「別に、何もないけど…」 「はぁ!?久しぶりに一緒に帰ったと思ったのに!何もなかったの!?」 私の机をバンッと叩いて言った美桜里に怖じ気づく。