咄嗟のことで私の思考回路は真っ白になった。



「え……何言ってんの……?もしかしてまた冗談?あはは……おもしろ…」



私は狼狽しながら影山修二のいる隣へ顔を向けると私を強い眼差しで見つめていた。


この眼差しに私の心臓は大きくドキンと音を立てる。


……どうしよう。


もしかして


本気……だったりするの……?


私、なんて答えたら……



「なーんてな」


「へ?」



自分でも驚くほど素っ頓狂な言葉が漏れた。



「冗談に決まってんだろ。そんな困った顔すんなよ」



影山修二は私から目線を逸らし、そう言った。



「あ、あぁ、冗談ね!冗談!ははは、面白……ってかこんな雰囲気の時に冗談とかないでしょ!」


「藤に告ってくれば?」