影山修二は伏せ目がちに話す。



「………そうなんだ」



私はなんだかそれ以上訊いてはいけないような気がして何も言えなかった。


もしかすると、遠足の時に料理がやたら上手だったのはいつも家でご飯を作っているためだったりするのだろうか、なんて思った。


私はふと前に数学を教えてもらおうとした時の会話を思い出した。




………………

………



『じゃあ、放課後って結構暇だよね?』


『いや、忙しい』


………

……………




「……ごめんなさい」


「ん?何が?」


「いや、前に放課後に勉強教えてもらってた時って隼人くんのことみないといけなかったのかな〜とかって思っーーー」



ブーブーブーブーブー