けど……俺以外がナナを好きにならないなんて保証はどこにもない。

現に今、こうして歩いていても、すれ違う男共はナナをチラチラと見る。

わざわざ振り返り、後ろ姿のナナをガン見する男もいる。

ナナは気付いていない。

「ね、あたし、お鍋でもいーよ」

「は?アホか。季節考えろ。暑いわ」

「そこが面白いかなーと思ったのになー」

俺がニヤッと笑って、

「なに、お前、俺に鍋食わせて脱がせたいの?」

「はあっ?!ばか!」

こんな俺のちょっとした言葉ですら、恥ずかしそうにするナナ。

ヤバいんだって、そんなとこが。