なんか悔しい。

俺の部屋入ったら……覚えてろよ。

俺はナナと教室を出ながら、彩さんに電話をかけた。

「あら、若いっていーわねー!蓮君、ナナをお願いね。大きい声じゃ言えないけど……ちゃんと避」

「あ、彩さん、分かってます」

俺は心持ち赤くなりながら彩さんに返事をした。

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「蓮、今晩のメニュー、何にする?」

ナナが邪気のない笑顔を俺に向ける。

俺はナナの可愛らしい顔を見ながら思った。

わかってる。

学校のやつらは大抵、俺とナナの仲を知ってるから、邪魔するやつは滅多にいない。