「なら、間とって、ARROW観ようぜ」

ARROWは、アメコミの実写版で、俺でも楽しめる海外ドラマだし、ナナは主役の俳優のファンだ。

「どーして間取らなきゃなんないの?あたし、ARROWなら、テレビで毎週観てるし。
とにかく、あたしはラブストーリーが観たいの。それ却下なら、蓮の家には行かない」

く、手強い。

「わかった。じゃ、ラブストーリーでいい」

するとナナは、大きな瞳でキラリと俺を見た。

「野次飛ばさない?」

「飛ばさない」

するとナナは、悪戯っぽく笑った。

「じゃあ、いいよ。蓮のお家に泊まってあげる。ママには蓮から電話して」

思いっきり上からじゃん。