「おい百花!」





……祐也の足の速さには負ける。




小さい頃は勝ってたのに…悔しいけど、今は全く敵わない。





「ウチ、祐也が好きだよ。もう遅いよね……」





「百花。隠し事ナシって約束だったよな?」





あ、嫌われた。





隠し事なんてしたから。





…ごめん最低だよねウチは。





「あのさぁ……」





振られるって分かってるけど、やっぱり肩がすくまる。





「コンビニで行ったこと、結構本気で言ったんだけど?」





〝百花には、俺よりいいヤツができるよ〟





あぁ……アレのことか。