「そーだよ。お前、顔は悪くないから。そろそろ帰ろーぜ。」




顔は悪くない!?




それって、ウチのことを可愛いと思ってるってことでいいの…!?





期待しちゃうよ……。





コンビニを出て、裕也と一緒にいつもの道を歩く。





裕也は女の子に〝帰ろ〜〟と誘われても、迷わず断る。





ウチと一緒に帰ってくれる。




期待しすぎる。





「ねぇ、裕也は好きな人とか、いんの?」




「……突然なに?」





裕也は、少し俯いて言う。





「いるのかって聞いてんの!」





「……俺は、お前でいいんだけどなー。」