「え…ごめん俺、何言ったかわかんない。」
あ、そうだったぁぁぁ!!
大は、クラス順位下から三番目、学年順位下から十番目の……
ちょーおバカさんだった!!
「なんだか知らないけど、こいつは持っていくから。」
裕也に腕を引っ張られて、連れ去られる……。
「そんな…。ずるいよ大だけ生き残って!」
「……殺したりしねぇから。」
そして裕也は、音楽室前廊下で足を止める。
誰もいないから、ちょうどいいと思ったのだろう。
「なぁ、なんで抱きしめられた。」
まるで、取締役の刑事みたいに聞いてくる。
ってか、あたしだって知らないよ!!