「邪魔しないでよ」



男の子を睨みつけ、フェンスに向かう。



「あ、おい!」



また、腕を掴まれる。



「何してんだよ」



「は?死ぬに決まってるでしょ」



「そんな歳で死ぬとか言うな、これからだろ?」



これから?私にこれからなんてない。

はぁ・・・。

仕方ない、また今度にしよう。

男の子の手を振り払い、ドアへと向かう。

そうだ、言い忘れてた。



「2度と私に関わらないで」



そして、屋上を出た。