私立月華学園。
県内でも有数の進学校。


「はぁ・・・さむっ」


進学校の屋上に1人の少女ーー天空香琉(あまぞらかれん)が立っていた。


「遂にこの時が来ちゃったか・・・」


1人静かに呟きながら、ゆっくりと歩く。
ここまで耐えるのはかなり頑張ったほうだ。



「流石にまだ、この時間だと少し肌寒いなあ」


カシャンーーー。