全然知らなかった。



お願いだから話しかけてこないで…っ。



早くホームルーム終わって!!



バラされるんじゃないのかって思うと心臓が鳴り止まない。



先生の話なんてまったく耳に入ってこなかった。



キーンコーン━━━━



終わった!!




「麻莉那ごめん!体調悪いから保健室行くね」




「え?!香琉大丈夫?ついて行こうか?」




「んーん、大丈夫だよ。先生に言っといて!」




「分かった!安静にしとくんだよー!!」




「うん、ありがとー!」




私は麻莉那にお礼を言って保健室へと足を急がせた。