野風、まりあに急かされて、急いで着替えると体育館に向かった。 チャイムと同時に体育館に滑り込んだから、ぎりぎり間に合った。 はあはあと息を整えていると、野風が片手にボールを持って歩いてきた。 「あんた、大丈夫なの?体育なんかしてさ。」 野風が、柄になく心配してくれるものだから思わず顔がゆるんでしまう。 「だーいじょうぶ!!」 何年ぶりの体育かな!!