抑揚のない声で、函南君が言い出した。 「え………。」 「だから、美化委員、ほとんど仕事ないから。美化委員ならなってもいい。」 他人に興味なさげな君が、 さりげない優しさをくれました。 すごく、すごく嬉しい! 嬉しい、けど。 「ありがとう、函南君。でも、私は体育祭委員がやりたいんだ。だから、今回は残念だけど一緒に委員会はできないね。」 函南君の優しさが凄く凄く嬉しいけど。