『今日、発表会なんだけどね。
お母さんに踊る事を反対されてて。
今日で会うのが最後なのに、先生にも、無理しなくていいよって言われちゃって…。
大好きなはずのダンスなのに。
なんだか踊る気力が無くなっちゃってたの。
誰も私のダンス、見たいと思ってないみたい。
だから、褒めてくれてめーっちゃ嬉しかったー!ありがとう!』
『そう?
俺は見てたから、あんたのダンス。
すげー才能あると思う。
あんたの好きは、
他の奴から辞めろって言われたらやめる程度のものなわけ?
違うだろ。
だから、踊れよ。』
踊れ…?
心臓が大きく、とくんと高鳴った。