何度も母に訴えてみたけれど、ダメだの一点張り。







辛かった。






今まで、どんな事でも、ちゃんと耐えてきたつもりだった。


踊り続けられる体にしてくれるのならば、どれだけ激烈な副作用に苛まれても、決して泣き言は言わなかった。






けれど。





初めて…、



自分の病気がちな体を呪った。



どうして私なの?




何か悪いことをした?






どうして普通に生きることさえできないの?





どうして?なんでこんなに私は不幸なの?





みんなの描く未来は彩り豊かで、きらきらしているのに。





私の世界は…モノクロだ。先が真っ暗で、なんにも見えない。







清花は、ひとり、布団をかぶり泣いた。





体中の水分が抜けていっても、流れもしない涙が苦しくて、もどかしくて、嗚咽を漏らし続けた。








絶望した。





自分の運命を心の底から憎んだ。




来る日も来る日も、閉じこもって。





枯れたと思った涙が滲むたび、悔しくてやるせなくて、この世から消えてしまいたかった。






泣いて泣いて




泣きはらして




真っ赤になった目を拭って。




決意した。










検診を、サボる。