現在6月、季節は初夏。梅雨入りし始めて、最近蒸し暑くなってきた

そしてそんな最悪な季節の中、人を待っている私……

如月茉莉16歳、彼氏は一応いる。


………とってもドSで俺様で冷酷な彼氏が



「おい、誰が冷酷でドSだ。」



ひぃ!!
だ、大貴先輩…


長谷大貴18歳

黒髪を軽くワックスでセットしている。これがまた女子にモテる。

で、私の彼氏



「せ、先輩…おはようございます…聞こえてたんですね…」



朝が苦手なうえに、さっきのとでダブルで不機嫌そうな先輩に挨拶をした



「お前、人のこと好き勝手いいやがって…」



ヤバいな………

なんて呑気に考えてると、後ろから誰かが飛びついてきた

まあ、多分…



「茉莉~おはよ!!」



やっぱり…


この子は高石美咲、
軽い天パでミディアムヘアーがよく似合ってる私の可愛い可愛い中学からの親友で…

美咲と一緒に来た大貴先輩のお友達、菊地翔さんの彼女

翔さんは茶髪で、大貴先輩とはまた違ったかっこよさがある。


紹介はこのへんにして…




「美咲!ありがと!」



感謝してもしきれないくらい!



「え?何が~?」



美咲は何にも気づいてないみたいだけど、
翔先輩は気づいてたようで、



「美咲は知らなくていいことだよ」



と、唇に人差し指を当てながら言うものだから美咲は顔を真っ赤にしてた

「翔ちゃんズルい」

なんて頬を膨らませて


やっぱり、この2人はホントいつ見てもラブラブなバカップル。


羨ましく感じるときもある


だって、私は………



「茉莉、あとで。な?」



黒い笑みを浮かべる大貴先輩を見て、私が思った事はなかなか普通の発想ではないだろう……



──────お仕置きか…。