「遠い……………」



地図には結構近く書かれていたのに、森はかなり遠くにあった



時計を見ると、針はもう8時00分を指している



「あと、50分か……」



時間が危ないけれど、せっかく来たし、羽を伸ばせる時間が少しだけでも欲しい



森の入り口は森のアーチの様になっていてとても綺麗


自由に草木がはえていて、人が来ないんだとふと思った


晴れている真っ青な空を、森の緑が覆い隠す。幻想的なこの空間の雰囲気は、何故かとても気に入った
 


真っ直ぐただ歩いていくと、少しひらけた場所に出て来た


そこには大きな木が1つ、小さな白いベンチが1つ





その近くには綺麗な人が立っていた




白い肌、白い帽子、白いワンピース

何もかも白い、髪の長い人