白い天井、規則的な機械音、白いベッド
何度目だ
もう、何度………
目を開けようとしても片目しか開かない
手足を動かそうとしても反応しない
自由がきかない
「あぁ、やっと起きたんだね………おはよう、隼人君」
「っ…………あ、」
「今はまだ麻酔が聞いてるから……隼人君、頭から血がでて葛城さんに運ばれたんだよ」
「ッ……………うぁっ」
「あぁ、動かないで……ちょっと待ってて包帯を巻き直そう」
飯田先生が慣れた手つきで俺の頭の包帯を剥がしていく
剥がされた白い包帯は血で真っ赤に染まっている
「しばらくは動いちゃ駄目だよ、傷口が切れてしまうし………まぁ、まず君の身体中の打撲のせいで動けないよね」
はははっ………と飯田先生が笑う
「えっと、1ヶ月入院だね………葛城さんに伝えておくよ」
1ヶ月………きっと、家に帰ったら、入院したぶん殴られるだろう