あれから何日かたったけれど、アイツはパーティーの事を何も知らない様だった。きっと、楠原さんのが黙っていてくれたんだろう



「失礼します……隼人様、旦那様がお呼びです」


「………あ、ぁ」


パソコンをつけたまま椅子から立ち上がり、葛城に支えられながら見慣れた黒い廊下を進む



「旦那様……お呼びいたしました」


「入れ」
  

「しつれ、いします」


「座れ」


アイツの指示された通りにその場に座る。どうせ、また殴られるんだろう



バキッ
 
ゴキッ

ドカッ




もう、何も感じない


痛みも


苦しみも
 

何もかも