「隼人、挨拶に行くぞ……下手なことをするなよ」


「はい……」



俺は赤松家の財閥の跡取りとして、アイツの操り人形として


完璧を装わなければならない



「楠原さん。今晩はパーティーにお招きいただきありがとうございます。」

 

「あぁ、これは赤松さん。いつもお世話になっています。隼人君も楽しんでくれると嬉しいよ……」

 

「お招きいただき、ありがとうございます。」


「隼人君は立派ですね……この年でこんなにしっかりしているんですから……」



「いえいえ、まだまだですよ」

 

「隼人……私達はしばらく話すから、はずしなさい」



「はい……失礼します」



2人の姿を壁際に寄りかかって、ただ見ていた………経済の話とか、多分そういった話なんだろう



俺の様な若い人はここには1人も出席しておらず、ただアイツと同じ歳ぐらいの人が沢山いた