「失礼します、隼人様………」
 


真っ黒なスーツに眼鏡、真っ直ぐとのびた背筋。こいつは俺の家の執事である葛城(カツラギ)


こいつが来たという事は、



「隼人様、旦那様から仕事が来ております」



「………そこにおいておけ、後でやる」



「申し訳ありませんが、今日が締め切りとなっております。あと、4時間ほどで完成させよ……と言うことです」



「ッ………」



頭が痛む。アイツにつけられた傷が、ズキズキと俺を刺す



「下がれ………」



「すみませんが、監視しろと言わ「下がれ」」



俺が拒否しているにも関わらず、葛城は机とパソコンを出し仕事の準備を進めている



「………2時間でいい、そう伝えろ」



「さすがです隼人様。それでは、外で待っています」



葛城は出来た仕事をなるべく早く持っていくだけで、それ以外は何もしない