「っは………はぁ、はぁ………はぁ」 こんなに走ったのは何年ぶりだろうか?いや、こんなに一生懸命に走った事なんてない 目的地は彼女が待っている場所 あの大きな木が真っ直ぐに延びている場所 森のアーチが遠くで見えた 「苗木っ!」 「苗「バキッ」」 「なえ、ぎ……」 「な、え……ぎ」 「見つけたぞ隼人……さぁ帰るんだ」 その声が聞こえたと同時に、意識が遠退いた