今日も、苗木と朝から他愛もない話をして、自分の病室に帰ってきた


ガラッ



「ッ………お前………」
  


入った瞬間に逃げ出したくなった



「お待ちしておりました、隼人様」


「葛城………なんの用だ、仕事は休みのはずでは「お呼びだしでございます」」


「ッ………」



葛城の黒いスーツを見た時に、真っ黒な部屋が脳裏を支配する


白い彼女とは真逆の黒い部屋



「あの方のご命令は絶対でございます……隼人様、準備はできております」



そう、全てアイツの………



「すぐに出発いたします」


「ッ………待って……欲しい」



あんな所へ行く前に………会いたいんだ、真っ白な彼女に



「………隼人様、申し訳ございませんが………もう、あの方がここに来ております」



アイツが……ここに