目を開けると、嫌に白い天井が目に入った


鼻にツンとくる消毒液の匂い、規則的な機械音、静かな個室の中の白い大きなベットに寝かされている俺


もう、それだけで今の状況を理解する事ができた




あぁ、また、失敗したんだ





ガラッ


個室のせいでドアの音が大きく響く。もう慣れてしまったのに、



「おはようございます、隼人(ハヤト)君。飯田(イイダ)です。今から体調検査をさせてもらうね。」



「…………」


  
「体調はどうかな?顔色は何時もどおりだし、熱も無いから…………大丈夫だね赤松(アカマツ)隼人君。」



「…………」



「まぁ、取り敢えず3週間入院してくださいそれでは失礼します。」



そう言って丁寧に礼をし、部屋を出ていく飯田先生



ここは飯田総合病院
 

国内でもトップの病院で、かなりの重病の人達がここに入院する



けど俺は体に悪い所なんて何処にもない。監視目的でここ俺を入れたのは、何もかも持っているアイツ