それからクラス発表があって、あたしたち四人は見事同じクラス。


実はあたしたち幼稚園の頃からずーっと同じクラス。


離れたことなんてないんです。


こういうのってなんか嬉しいな。


強い絆で結ばれてるって言うかさーーー。笑


「舞、何一人でにやにやしてんの、気持ち悪いよ」


慶がそう言ってあたしを肩で押す。


「高校入ってもみんな同じクラスって嬉しいじゃん!」


「まぁ、嬉しくないことはないね。」


ちょっと照れたような顔して慶が言う。


「でましたー。慶くんのツンデレ」


悠が茶化す。


「悠うるさいよ!!」


あ、慶の顔が赤くなっていく。


「慶の声が一番響くのよ」


蘭が呆れたように言った。


周りを見ると、みんな笑っていた。


もう、恥ずかしいなぁー。


あたしたちのクラスは5組。


教室へとあたしたちは歩き始めた。


席順を確かめて座る。


慶の後ろだ。


「また舞の前かよ」


慶が文句言ってくる。


慶が副島、あたしが高塚だから仕方ない。


「出席番号順だから仕方ないでしょ」


あたしはそう言って席に座った。


そして、数名の男子に話しかけられた。