「いこーぜ!」

そう言って舞の手をひく龍。

「りゅ、龍!ちょっとまって!蘭たちに言ってくるから!」

舞はそう言って、蘭の席に言った。

「あ、舞帰ろー」

微笑んでくる蘭に

「んー今日龍がちょっと付き合ってって言うから先に帰ってて」

「え?2人で?慶は?」

「なぜか2人なんだよねぇ。慶にはまだ言ってなくて」

「そうなんだ、悠にはあたしから言っとくか
ら慶には自分から言いな。」

蘭はそう言って去って行った。



「けいー」

慶に話しかける。

「んー」

眠そうに目をこすりながら慶は返事する。

「今日先帰っててー」

「なんで?何かあるの?」

「龍が遊ぼって言うから…」

慶の眠そうに目をこすっていた動きがピタリと止まる。

「…は?龍?何で?」

驚いたように目を見開いている慶。