「あ、うん…。…あーん」


舞は戸惑ったように俺におかゆがのったレンゲを差し出す。


うまい。


「舞、これ美味しいけどあついよ。フーフーしてよ」


熱が出た俺はどうやら頭がおかしいみたいだ。


普段なら絶対言わないことをサラッと言うんだから。


「え、け、慶…」


舞が完全に混乱してる。


「はーやーくー」


俺が急かすと、舞はまた戸惑いながら


「ふーっふーっ、あーん」


一生懸命食べさせてくれる舞が可愛くて可愛くて仕方なかった。