「千尋、沙耶、蓮香。私、次の授業サボるから…先生には誤魔化しといてね」 私が言いたい事を察したのか笑顔で行ってらっしゃいと言ってくれた。 走って教室を出て、昨日光貴先輩と会ったほとんど誰も通らない廊下へと向かった。 先輩が居なくてもいいから…! 嘘…本当はいて欲しいって願いながら今、走っている。