捨てるしかないんだよ……だなんてそんなの分かってるよ!



分かってるけど分かってるんだよ。



「でもっ!優介くんを失いたくない!でもそうしたら真咲が消えちゃうの!」



そんなの耐えられないんだよ…私の大好きだった人が消えるなんて…辛い。



「……真咲に罪悪感を抱いているの?」



沙耶が少し低い声でそう言った。



「ざ……いあく…かん…?」