春馬が咲花の口を指差し、『ご飯粒ついてるよ』と言った。




でも、咲花の口にはどこにも米らしきものは見つからない。




なんだ?からかってるのか?




一緒に飯食ってるのでさえ腹が立ってる。




するといきなり春馬は『ここだよ』と言って咲花の唇に自分の唇を重ねた。




ズキンと胸に走った痛み。




その痛みが募って溜まって、いつか咲花を嫌いになってしまうかもしれない。




そんな恐怖まで感じた。