というか、すごくびっくりした。




大胆〜ってことは、キ、キスしたように見えたのかな?




春馬に不覚にもドキッとしてしまった。




私が好きなのは秋君!




の筈なんだけど…なんでこんなに胸が苦しいの?




キーンコーンカーンコーン。




「今日は楽しかったなぁ。また明日からも一緒に食べませんかぁ?」




「へ?」




このドキドキを毎日?!




無理ー!




それこそ心臓がもたないよ!




「いいですよ?」




と美稀ちゃん。




あ、美稀ちゃんのこと忘れてた…。




じゃああのご飯粒のシーンも当然見られてたよね…




もちろん!と言わんばかりに美稀ちゃんは笠井さんたちが去った後、仁王立ちして聞いてきた。




「すごかったね!奈月にそんな勇気があったなんて!」




「ホント、ちょっとびっくりしちゃったよ!」




「でもしてないんでしょ?本当は。」




お見通しじゃん。




「口のちょっとずれたとこにしといてあげたよ。」




ケラケラと笑う春馬を尻目に私は隣で真っ赤。




本当、恥ずかしかったぁ。




反動的に目を閉じちゃったからよく見れなかったんだよな、秋君の反応。




「秋君、どんな顔…してた?」




「もう目が点だったの!笑いそうだった!」




ちょっとは妬いてくれたりして。




もう笠井さんという彼女がいるから可能性はゼロに等しいのに、まだ諦められない。




やだな…2人にも迷惑かけて…。




「さぁ、明日も頑張ってね?その調子で。」