【咲花side】

「はい、秋?あーん。」




語尾にハートがつくような甘ったるい声。




それは秋君へ対する言葉。




その言葉に対して口を開く人。




二人の正体は紛れもなく秋君と笠井さんだった。




「あぁ!星下さんじゃない!それに丸山さんに奈月君も!」




「こ、こんにちは。」




なんで挨拶なんかしてんの!?私!!




「皆さんもここでお昼食べるんですかぁ?」




「そうですけど、何か?」




さすが美稀ちゃん!




尊敬するよっ!




「いいえ?なんでもないですぅ。あのぉ、よかったら一緒に食べません?大人数の方がぁ、たのしいじゃないですかぁ!」




「それはちょ「いいですよ?別に構いません。」




ちょっと!!美稀ちゃんー!




「やった!ね!たのしくなりそうね!秋!」




そう言って私へ向けた笑顔はすごく怖くて、黒かった。