「じゃあ星下さんに言ってもいいかしら。あなたの福岡での、荒ぶりを。」



「…」



「あなたが星下さんを失ったことであなたはすごく荒ぶっていた。」



静かな校舎にこの女の声が響く。



やけに不気味に。



確かに向こうでのことで咲花に言ってないことがある。



でもそれを言ったら咲花と2度と話せなくなりそうで。



嫌われるのが嫌だった。



散々傷つけたのに、自分は傷つきたくない。



本当に最低だ。



虚しくなってくるくらいに。