「私と付き合ってくれないと、星下さんがどうなっちゃうかわかんないよっていったら?」



「俺が守るよ。」



「あんたには守れない。何にも、そう、何にもね。」



「なんでそんなこと言えるんだよ。」



図書館とは反対側に来ている俺達。



旧校舎らしくて、誰も来ない。



「だってすでに、一回あなたは星下さんを傷つけたでしょ?」



「…っ」



「私は何でも知ってるの。本当に何でも、ね。」



何を知ってるんだ?



俺の。



「あなたは星下さんに言ってないことがある。」



「なに?そんなのないけど。」