【咲花side】



そうだったんだ…。



「本当に…好きに、なってくれてたの?」



震える声を振り絞って聞く。



「大好きだったよ。」



私の目を見つめながらいえ彼に不覚にもドキッとしてしまった。



…ダメダメ。



あの時の悲しみ、忘れたの?



私。