そして引っ越し前日。


思っても見なかったことが起きた。


1学期の終業式だから、と、咲花が俺を呼び出した。


「秋君!あのね、私…秋君が、好き…です。」


一瞬時が止まったように感じた。


これは夢なのかなと、何度も思った。


でもこれは現実のようで。


でも俺にはもう咲花を幸せにはできなくて。


俺は逃げた。