ギュッ。

「…え?」

なんで?

なんでフったのに、抱きしめたりなんか…

「ふっ…これで満足?もしかして、なんか期待した?お前ただでさえブスなのに泣いたら余計ブスだぞ?」

「…っ!!最低!秋君なんて、大っ嫌いっ!!」

私はその場から逃げるように走った。

格好なんか気にしてられない。

そんなに嫌いなら…抱きしめたりしないでよ…。

そんなんで期待するななんて、無理に決まってるじゃん…。