だから美麗の姿を毎日探してしまっていたんだ。



俺は、いつの間にか美麗を好きになっていた。



梨華以外で好きになった女。



情けねぇけど俺は、美麗を好きになってしまっていた。

 

「引いたか?」



「引くわけ無いじゃん…隼斗はかっこいいよ…好きな子のために泣けるって」



「…現実ってそんな甘くねぇんだよな」



この世界で生きててそれを実感させられてしまう。