『れい子』

挨拶を済ませ初めてクラスメイト達の方を見た。するとその中で目立つ、というよりも綺麗なものがこちらを見つめていた。昨日の子だった。

休み時間になるといろんな人が私の方へやって来て質問詰めにされた。私はあのこと出会うことは運命だったのではないか。と変な気を拗らせていたが、あとで考えてそんな訳ないな。と思ってしまった。

そして次の休み時間。観衆をするりとかわし彼女の席にいった。彼女の回りにも人がいたが構わず
「あっあの…!昨日私と公園で遊んだ子…だよね?」
と言ってしまった。
すると彼女は昨日と同じ笑顔で
「悠ちゃん。よろしくね」と言った。

回りのにいた3人が言う
「へえー。じゃあ、昨日たまたま一緒に公園で遊んだ子が転入生だったってことか?すっごい話だな。」「奇跡みたいなお話ですねー」「こういうことって本当にあるんだね」
その子たちと話しているうちに休み時間は終わってしまった。

続く