『公園』

おばあちゃんの家についた。
引っ越しセンターのお兄さんが私より先についた荷物を運んでいた。
私が玄関に入ろうとするとおばあちゃんが、
『そこ通ったらお兄さんらの邪魔になる。近くに公園があるからさ遊んできたらええ。』と言ったので脱ぎかけの靴の靴ひもを結び直し、外に出た。
やっぱり田舎だな~と思っていた。

公園につくと私と同じ小学校高学年と見られる女の子がいた。それはあの湖を見たときの反応と同じで「綺麗な子」だった。彼女も1人だったので一緒に遊んだ。名前は聞かなかったし、聞かなくても心を通じることができた。

空が赤色に染まる。もうじき晩ごはんの時間でお腹がすいたしそろそろ帰らなきゃいけない気がしたので
「ばいばい」
と手を振ると笑顔で
「またね」
と返してくれた。

帰り道。公園に行くときよりも回りを見ながら帰った。瓦屋根が紅色に照らされたいた。田舎で何もないけれど、ここに自分が住むということにすこし嬉しさを感じながら帰った。

続く