これはもう、盗み聞き……いやいや、 お話を聞くっていうこと以外は考えられないよね〜。 うん、よし! やっぱり戻ろ!! あたしは来た道を再び引き返す。 もう声が聞こえてくるところまで戻って来ていた。 『で?先生、話って何?』 『あぁ、それが………』 『あぁ、でもちょっと待ってね?』 瑠羽のその言葉が聞こえた瞬間、あたしは反射的に踏み出した足を後退させた。