私は寝転がると、拓人の顔は見えなくなる。
「つらい?」
「…そうだね。でも、もう慣れた」
白い天井を映した私の視界に、
拓人が入り込んで来た。
「そんな寂しいこと言うなよ……」
左手を私の頭の横に付いて、右手で頬を撫でられる。
とても気持ちが良くて、つい頬をすり寄せてしまった。
「寂しくないよ。私を思ってくれる人はいないから」
そう言うと、何故か拓人は辛そうな表情をした。
私は、拓人が私にしているように右手を拓人の頬に添えた。
すべすべの肌が羨ましい。
「どうして、そんな辛そうな顔をするの?」
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