誰も訪ねて来ない病室。

とてもつまらない日々。

とても寂しい日々……。

私の病室には、外から鍵が掛かっている。

私だけではなく、私と同じ病気の人は、鍵を掛けられるらしい。

長時間眠らないせいで頭がおかしくなって、他の患者を傷つけたことが過去にあると言っていたっけ。

体を真っ白なベッドから起こし、座る。

特にすることもない。

ーーーあれ?

ーーー今まで、どうやって過ごして来たんだっけ?

また、そっと目を閉じた。

少しうとうとして、眠りそうになった。

「ねぇ」

苦しさを感じ始めた時、誰かが私に声をかけた。

死の苦しさからの解放に安心し、目を開けた。