「窓からずっと外を眺めてる君がとても寂しそうに見えた……」

拓人は私の目を見つめた。

「笑顔が見たいと思った。声を聞きたいと思った……………だから、君に声をかけたんだ」

拓人の言葉に、なにか熱いものがこみ上げてきた。

涙が出そうになる。

…………ずっと、寂しかった。

……………ずっと、誰かと話したかった。
………………ずっと、温かい人と一緒にいたいと思ってた。

拓人は私の潤んだ目に気づくと、優しい笑顔を浮かべた。

「そんな顔、しないで…………僕が、君を守るよ……ずっと一緒にいるよ」

彼は私のために、何日も眠っていない。

彼の目の下には、クマができている。

彼は私を抱きしめた。

とても安心する。

そして、気がつく。

私は、拓人が、大好きだ。

………………離れたくない。