開け放たれた窓から吹く風が心地よい。 目を開き白い天井をぼんやりと眺めた。 金色の光に包まれた病室は、 とても明るく、寂しい。 私は、眠ると呼吸が止まってしまう。 意識すると普通に呼吸ができるが、 眠り、意識がプツリと切れた瞬間から呼吸が止まり、死んでしまう。 そんな病気にかかったのは、 どれくらい前のことだろう。 もう何日も眠っていないはずだ。 頭がぼーっとする。