「ため息つくと、幸せ逃げんぞ!」




後ろから声が聞こえた。




大好きなこの声を、私が間違えるはずがない。





振り向くと、そこにはやっぱり悠斗がいた。




「なに、泣きそうな顔してんだよ!」




悠斗が私の頭を、ポンポンっと優しくなでてくれる。