予想通り誰もいなかった。


お父さんが家にいなくなって
電気をつけっぱなしの
習慣がついた。


それは寂しさを紛らわすためだ。


静かな家の中。


ピンポーン・・・
家に誰かが来た。


こんな夜中に?


画面に映る綺麗な女性は
1度も見たことが無い。


「はい」


「夜中にすみません。
久保といいます。
あの・・・妹の歩夢の姉です。
お話したくて来ました」



何でお姉さんが
私の家を知ってるの・・・?